溺れかけたこと

投稿者: | 8月 12, 2019

夏になると、例年、海や川で溺れる人の

ニュースが報じられる。

僕は泳げないわけではないのだが、

水の中に首までつかっていると、

それだけで何となく息苦しく感じ、

遠泳は得意ではない。

これは随分昔、僕が大学生の頃、

友人と三人で伊豆へ

遊びに行った時のことだ。

それほど遠くないところにブイがあり、

そこまで泳いでいくことになった。

まあ、この程度なら大丈夫だと思い、

僕もついて行った。

友人二人は比較的泳ぎが得意で、

ブイに到着すると、

すぐに岸の方へ引き返していった。

僕はブイに着くとかなり疲れてしまっており、

少し休んでから行くことにした。

夕方だったので、ブイから岸を見渡すと、

岸から見たときよりずいぶん遠くに

感じられる。

「泳ぎ切れるかな?」

とふと不安になった。

ブイの周りには、浮き輪を付けた子供たちや、

ビーチマットに二人でつかまって泳ぐ

若い女性たちがいて、

岸の方に戻っていくところだった。

僕は「つかまらせてもらえませんか?」

という言葉をグッとこらえて、

泳いで戻ることにした。

ブイから飛び込み、最初はクロールで、

それからは疲れて平泳ぎになったり、

背面で浮いたりしながら、

岸に向かった。

そろそろ足がつくかなと思って、

何度か試してみるが、まだ足はつかず、

そのたびに水を飲んだ。

そうしたことを繰り返すうちに、

ようやく砂地に足がつき、

生還することができた。

テレビで人が溺れたというニュースを見ると、

いつもこの時のことを思い出す。

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カテゴリー: 政治・経済・社会編集

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