間違いやすい日本語

投稿者: | 10月 19, 2021

昔、日本語を覚えたての外国人と話していると、
時間の数え方で2分を「にぷん」と言っていて、
正しい言い方を教えてあげたことがあった。

確かに1分が「いっぷん」なのだから
外国人が2分を「にぷん」と覚えてしまうのも
無理はない。

しかしながら、最近では日本人の、
しかもテレビに出ているアナウンサーが
8分のことを「はちふん」、4分のことを「よんふん」
と言っているのを聞いて
強い違和感を覚えた。

しかも、これらの言い方は
必ずしも間違った表現とはされていないらしい。

僕は撥音(ン)や促音(小さなツ)のあとは
「ぷ」になると覚えていたので、
テレビでアナウンサーが「はちふん」などと言うと
激しくツッコミを入れていたのである。

8分を「はちふん」と読んでいいなら、
1分、6分、10分も「いちふん」「ろくふん」「じゅうふん」
と読んでいいはずだが、
そんな風に言う人はほとんどいない。

4分を「よんふん」と読むのなら、
3分も「さんふん」と読むのではないかと思うが、
3分は「さんぷん」と読む人が多いという。

こうなると、もう何でもいいじゃないか、
読みたいように読めばいいじゃないか、
ということになりそうだが、
本当にそれでいいのだろうか?

あくまで正しい言い方があって、
それを崩した若者言葉が流行るのはいいと思うのだが、
テレビのアナウンサーがいい加減な日本語を
しゃべり始めたら収拾がつかなくなる。

言葉は時代に応じて変わっていくものだが、
間違った言い方が
それとは気づかないままに定着していくのは
よくないのではないだろうか。

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