ラベルレス商品の功罪

投稿者: | 1月 18, 2021

『大塚製薬は18日、「ポカリスエット」(300ml)と「 ポカリスエット イオンウォーター」(300ml)のラベルレス商品を、同社公式通販サイトをはじめとするECチャネルで販売開始した。 ラベルレス商品とは、ペットボトル(PET)に貼付しているプラスチックラベルをなくして廃棄物量削減による環境負荷の低減とラベルを剥がす手間を省き使いやすくした商品のことで、ラベルに記載している原材料名などの一括表示は外装の段ボール(ケース)に記載する必要があるためケース単位のみで販売されている。(後略)』

(食品新聞 1/18(月) 11:52配信)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b41baeb711f2f485a42ec883a3d223012808983



ラベルレス商品というのは、

一昨年あたりから出始めているようだが、

僕はまだ見たことがない。

環境問題が騒がれるようになって、

廃棄物削減やリサイクルゴミとして出す際の手間の低減など、

ラベルレス商品には一定の意味があるのだろう。

また、一般家庭からキャップを外し、ラベルを剝がして

リサイクルゴミとして回収される以外に、

飲んだらそのままゴミ箱に直行するケースなどもあり、

その場合にラベルを剥がすなどの作業は

誰がやっているのだろうという疑問もあった。

そうしたリサイクルゴミの回収という観点から見れば、

ラベルレス商品というのは画期的なアイデアとも

言えそうだ。

しかしながら、基本的な消費者の便益

という点で見ると評価は変わる。

これまでラベルに記載されていた原材料名などの一括表示は

外装の段ボールケースに記載されているという。

段ボールから出して、飲料ボトルを冷蔵庫に入れ、

段ボールを捨ててしまえば、

その飲料に関する基本情報を確認することは

できなくなってしまう。

もちろん、メーカーのホームページで

確認するという方法もあるのだろうが、

商品自体に商品情報が全く書かれていないことに

問題はないのだろうか?

無理に探せば、アレルギーのある人が、

この商品にアレルギーに該当する成分が

使われているか否かは、

商品を見ただけでは確認できなくなる。

また、どのような添加物が使われているのかも

消費者にとっては気になるところだ。

これまでの、ラベルの上に首掛けやシールを貼るなど

過剰とも思える商品包装には問題があったと思う。

しかしながら、ゴテゴテした過剰包装から

必要な情報すら記載しないラベルレスというのも

極端に走り過ぎで、無難な落としどころというものが

ありそうな気がするのだが、どうなのだろう?





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