見るべき映画6『わたしは、ダニエル・ブレイク』

投稿者: | 9月 1, 2020

2016年のイギリス・フランスの社会派映画。

大工として実直に仕事をしてきた

ダニエル(デイヴ・ジョーンズ)が

心臓の病で働けなくなり、

国の援助を受けようとするが、

複雑で理不尽な制度が立ちふさがり

追い詰められていく物語。

そもそも働けないのに、

職務可能と判断されるところから

ダニエルの生活は混乱し始める。

結局、給付金を得るためには

求職活動をしなくてはならなくなり、

苦手なコンピュータ入力を繰り返し、

履歴書の書き方、面接の仕方

などのセミナーを受けさせられ、

そうこうするうちに面接が決まってしまい、

意外にも採用されてしまう。

働けないから、もちろん

採用は辞退せざるを得ない。

どこまでいっても

給付金は受け取れない。

そんな個人の事情をまったく斟酌しない

理不尽な社会制度に対する怒りを込めた叫びが、

「わたしはダニエル・ブレイク」である。

やはり社会の底辺でもがき苦しみながら生きる

シングルマザー「ケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)」

との交流を描きながら物語は進行する。

最後にダニエルに不服申し立ての機会が訪れるが、

彼は心臓発作のために帰らぬ人となる。

陰惨なストーリーのようだが、

血も涙もない硬直した社会保障制度に対して、

人間としての尊厳を失わず、

そばにいる人を思いやるダニエルの生き方が

カウンターパンチとなり、

爽快な感動を残す名作である。

◆監督:ケン・ローチ

◆脚本:ポール・ラヴァーティ

◆第69回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、

第69回ロカルノ国際映画祭で観客賞など多数の映画賞を受賞。





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