最近はどうか知らないが、以前スーパーなどで
1Lのペットボトルに入った醤油が
98円で売られていることがあり、
なんでこんなに安いのだろうと
不思議に思ったことがある。
水より安い。
大豆を蒸し、小麦を炒って砕き、
そこに麹菌を加えて繁殖させて
麹をつくる。
さらに塩水を加えて諸味(もろみ)をつくり、
6カ月から2年ほど熟成させて
絞ったものが醤油なのだが、
天然水を汲んでペットボトルに詰めただけの
水より安いとはどういうことか?
もちろん醤油には高いものもあれば
安いものもある。
高い醤油は国産の丸大豆と小麦が使われ、
安い醤油には米・カナダ産の脱脂加工大豆と
産地不明の小麦が使われ、
アルコールが添加されている。
脱脂加工大豆というのは、油を搾った後の
タンパク質を醤油づくりに使えるように
加工したものだ。
丸大豆は産地や流通経路が明確で、
大豆に含まれる油が醤油にまろやかさを与える
という声がある一方、
脱脂加工大豆の方が旨みの高い醤油ができる
という声もあるという。
アルコールを添加する目的は白カビの防止で、
これは塩分濃度を高めることや、
旨みが高いことによっても防げるが、
塩分を少なくするために、
あるいは安価に製造しようと
旨みを低くするために、
アルコールを添加することがあるようだ。
多くの醤油は搾った原液の醤油に
塩水を加えて旨みを調整する。
この加える塩水が多いほど、
醤油を安価につくれる。
だから、スーパーの特売で売られている
98円の醤油は、脱脂加工大豆を使った、
塩水濃度がかなり高い醤油
ということになるだろうか。
丸大豆を使った醤油であっても、
塩水を大量に加えてしまえば、
安価に販売できる。
しかしながら高い醤油の方が
安い醤油よりおいしく感じるかどうかは別問題で、
安い醤油に慣らされた僕たちの舌は、
高い醤油を濃すぎると感じてしまうかもしれない。
日本人たるもの、
醤油くらいは本物の味を
知っておくべきだろう。
※人気ブログランキングに参加しています。応援のクリックをお願いします。

ブログランキングから来ました。
安すぎる醤油にはカラクリがあるんですね。
つい安いものに目が行きがちですが、気を付けようと思いました。